『安楽伝』完走。ゴン・ジュンを見るためのドラマ、だけどそれ以上の発見もあった

全52話という長編ドラマ『安楽伝』を、ようやく見終えました。

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中国ドラマにしては、これくらいのボリュームは「普通」と言われるかもしれませんが、それでも50話を超えると、やはり構えてしまいます。けれど、どうしても見たかった。それは他でもない、ゴン・ジュンが出演していたからです。

『山河令』で彼の演技と美しさに心を奪われていますので…、彼の出演作は見逃せないと思い、CSでの放送が開始されたタイミングで、配信で視聴をスタート。

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ディリラバも華やか。だけど、ラブストーリーはちょっと苦手

ヒロインにはディリラバ。人気と実力を兼ね備えた女優という評判は耳にしていましたが、実際に見てみると、本当にかわいらしい。華やかな衣装を身にまとい、登場するたびに画面がぱっと明るくなるような存在感がありました。

ただ、それでもストーリーの主軸が恋愛中心というのは、個人的にはやや退屈に感じてしまいました。あらためて気づいたのですが、私はあまり恋愛メインの物語が得意ではないようです。人間ドラマや政治的な駆け引き、複雑な人間関係が絡むストーリーのほうが好みなのかもしれません。

その意味では、『安楽伝』はやや「甘すぎた」印象です。

ゴン・ジュン目当てだったのに…? 真の主役は脇役たち?

一番驚いたのは、最初の目的だったはずのゴン・ジュンに、途中からそこまで夢中になれなかったことです。もちろん、相変わらず美しく、静かな演技も素敵でした。ただ、ストーリー展開の中で、彼のキャラクターに深く感情移入するのが難しく、だんだんと「もっと他のキャラが見たいな…」と思うようになってしまいました。

そんな中で、印象に残ったのが、洛銘西(ルオ・ミンシー)を演じた劉宇寧(Liú Yǔníng)。これまで名前を知らなかったのですが、どこか哀愁を帯びた演技や、静かに支えるような立ち振る舞いがとても魅力的で、気づけば彼の登場シーンを楽しみにしている自分がいました。

あとで調べてみると、彼はもともと歌手として有名な人物とのこと。俳優業も積極的に行っていて、他のドラマでも活躍しているようです。まさか『安楽伝』がきっかけで、新たに推したくなる俳優に出会うとは思ってもいませんでした。摩登兄弟、調べてみよう…ドラマも見よう…

また、令北募青といった他の脇役キャラクターも、それぞれに物語を背負っていて、存在感が際立っていました。主役二人のきらびやかな世界とは違い、彼らの生き様にはどこか現実味と説得力があり、静かに心に残りました。

テンポに難あり。52話はやっぱり長い

ドラマの構成について言えば、52話というボリュームがやはりネックだったように思います。展開のテンポがもう少し早ければ…と思う場面が多く、途中からはかなり飛ばして視聴してしまいました。ゴン・ジュンの美しい表情や細かな演技を見逃してしまうのはもったいない気もしましたが、それでも「早く話が進んでほしい」という気持ちが勝ってしまうことも多かったです。

とはいえ、全体として「丁寧に作られたドラマ」であることは確かです。衣装や美術、セットの細部にまでこだわりを感じられましたし、中国古装ドラマとしての世界観は十分に楽しめました。

見終えて感じたこと。自分の「好み」が少しわかった気がする

『安楽伝』を見終えて思ったのは、「私は、恋愛要素が主軸のドラマには、そこまで惹かれない」ということ。ラブストーリーを否定するわけではないのですが、もう少しスリルや意外性のある展開を求めてしまうのです。

でも、こうして1本の長編ドラマを最後まで見たことで、自分の好みを知る手がかりにもなりましたし、新たな俳優との出会いもあって、決して「見る価値がなかった」とは思いません。

むしろ、ゴン・ジュン目当てで始めたドラマが、最終的には劉宇寧という俳優を知るきっかけになったというのは、ちょっとした収穫です。これから、彼が出演している他のドラマも見てみたいと思っています。

次に見るドラマは…

少し甘めの『安楽伝』が終わったので、次はもう少し骨太なストーリーを探したいなと思っています。できれば、謀略や人間ドラマが濃厚なタイプのもの。おすすめがあれば、ぜひ教えてください。


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この記事を書いた人

英語、登山、旅行、考えること

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