NotebookLMを使って、出会ってしまった「知的な相棒」

最近、Googleが提供している「NotebookLM」というサービスを使ってみました。
最初はちょっと試してみようかな、という軽い気持ちだったのですが、思いがけずその可能性の大きさに驚かされる体験となりました。

きっかけは、ルールブックのような英文資料を、効率よく理解したいと思ったこと。

分量も多く、内容も少し抽象的で、正直、読むだけでは全体像がつかみにくいと感じていたのです。
そこで、試しにNotebookLMに資料をアップロードしてみました。

すると、AIがその内容を読み取り、なんとポッドキャスト形式で要点を整理してくれたのです。
これが、想像以上にわかりやすくて驚きました。

いやあ、もうクセになります、どんな文書でも読み込ませて要約して説明してもらいたくなります。

英文だから読むのが面倒だと思っていたもの、専門的な用語が入っているもの、これから勉強しようと思っているのになかなか手が付けられていないものなど。

耳で聞くという体験は、思っていた以上に頭に残りやすく、理解が深まりました。移動中やちょっとしたスキマ時間にも再生できるので、学習スタイルがぐっと広がったように感じました。

しかし、本当に驚いたのはその後です。

ポッドキャストの終盤、AIが「このルールの背景にある目的は、現場レベルで本当に共有されているのだろうか?」という問いを投げかけてきたのです。
私は、思わず「えっ」と声が出そうになりました。

その問いは、文書の中には一切書かれていません。

AIが内容を理解したうえで、自ら疑問点を見つけ出し、語りかけてきたのですよ・・・

「あなたに考えてもらいたいことがある、あなたはどう思う?」って。。。

その瞬間、私は鳥肌が立つような感覚を覚えました。

単なる要約ではなく、そこに「問い」や「思考」が存在していたのです。
まるで、信頼できる同僚が「でもこれって、現場で本当に意味があるのかな?」と声をかけてくれたかのようでした。

そして同時に、背筋が少しヒヤリとするような気持ちに。後ろめたさも感じました。


AIが、まるで人間のようにこちらの思考に入り込んできたような感覚があったからです。「本当にAIなのか?誰かがこっそりのぞいていたのでは?」と、そんな錯覚さえ覚えました。

私たちは日々、AIに触れながら暮らすようになりましたが、それでも「考えるAI」と対峙したときの驚きは、まだこんなにも鮮烈なのだと感じました。

例えば今後は、議事録を整理してもらうだけでなく、「なぜこの結論になったのか?」「他に考えられる選択肢はあったのか?」といった問いをAIから受け取ってみたいと考えています。
記録や要約だけで終わるのではなく、自分の思考をもう一段階深めるためのサポートとして使っていけたら、非常に心強い存在になるのではないでしょうか。

技術の進化により、私たちは「自分で考えること」を手放してしまいがちだとも言われます。
けれどNotebookLMのようなAIが問いを立ててくれることで、逆に私たちはよりよく考えることができるようになるかもしれません。

期待と、ほんの少しの怖さとともに──私はこの体験を、記録します。


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この記事を書いた人

英語、登山、旅行、考えること

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