CSCP資格を1年間かけて取得したときのはなし

CSCPという取得があります。
APICSという団体が主催しているサプライチェーンに関する資格でかなりマニアックです。

APICS 世界で通用するサプライチ...
ようこそAPICSの世界へ サプライチェーンマネジメントの仕事に携わるプロフェッショナルの方に。世界最大の団体が提供する国際資格、その体系的な教材、受験方法、そして日本でのコミュニティにつ...


2022年に、これを一生懸命、お金と時間をかけて取得をしたという話です。
かなりの投資だと思うのですが、結果わたしはこれは自分のキャリアにはまったく結びつかなかったと思いますね…
生かしてないだけだということもありますけど。そして、わたしはもうサプライチェーンに興味がなくなっているかもしれないのですけど。
国際資格だということに惹かれて、受験をしました。そして、勉強すればサプライチェーンに関する知識が得られる、体系的な網羅的な理解をすることができるだろうと、その点もモチベーションになりました。

目次

なぜCSCPを受験しようと思ったのか

数年前、私は CSCP(Certified Supply Chain Professional) という資格を取得しました。
日本ではまだあまり知られていない資格ですが、サプライチェーン全般を体系的に学べる点に惹かれて挑戦しました。今回は、そのときの勉強法や感じたことを、これから受験を考えている方に向けて共有したいと思います。

きっかけは、英検1級に合格して「英語で受験できる新しい勉強をしたい」と思ったことでした。
当時、業界紙でもCSCPが紹介されていて「物流・サプライチェーン分野でこういう資格があるのか」と興味を持ちました。日本ではこの分野の資格が少ないので、自分のキャリアにプラスになるかもしれないと考えたのです。


申し込みと教材

私が初めて申し込みをしたのは 2021年8月。そのときの費用(教材費)は 約11万円 でした(円安が進んだ今ではさらに高額になっていると思います)。

教材は「Learning System」というオンライン教材に加えて、テキスト2冊が送られてきます。
Learning Systemはオンライン上で過去問演習のように使える内容で、学習の中心となります。


勉強方法と苦労した分野

勉強方法はシンプルで、とにかくLearning Systemを繰り返し回す こと。
ただ、背景知識のない分野は本当に苦戦しました。たとえば…

  • 需給管理(Demand Analysis / Demand Management / Forecasting)
  • 在庫管理(Inventory)や能力管理(Capacity Control, PACなど)

物流に関してはある程度知識がありましたが、それよりもさらに上流のサプライチェーン全体を学ぶことができたのは、新鮮で大きな収穫でした。ただ、全くわからない分野もあるため、日本語書籍を追加で購入しながら勉強をすすめました。ただ、気づくとこのような書籍を出している人は同じような人たちばかりなんですえ。。


試験までの流れ

  • 2022年3月:第1回受験。不合格。受験料は 148,000円
  • 2022年8月:第2回受験。合格。受験料は 54,000円。(2回目受験なので割引が入る)

試験は日本のテストセンターで行われますが、すべてコンピューター上です。
合格までにおおよそ1年かかりました。
2022年3月に不合格となってからモチベーションが下がり、7月まで勉強しなかったと記憶しているので実質8カ月くらい?
英語での情報を集めていると、3~4カ月で合格してるなんて情報も見かけましたが、英語ネイティブかつ業界の人なんでしょう。こういうのを真に受けてはいけませんでした。。

途中で教材のバージョンが CSCP 4.0 → 5.0 にアップデートされ、教材を買い直さなければならず、超痛手です。「個人でなんでここまでやっているんだろう」と思ったこともあります。こういうのは、会社として補助がでるからやる類のものですね。

人によって、かける時間は違う模様です。
あまりに情報がなさすぎるので、いろいろネットで変な教材にも手を出しそうにもなりました・・・

note(ノート)
【2024合格者】CSCPの勉強の辛さを語ってみる|ハム課長(SCMのプロ) こんにちは。 日系企業と外資系企業で20年間SCMに携わっている、ハム課長です。 本日は、 ・CSCPってどのくらい勉強時間がかかるの? ・どのくらい勉強が大変なの? ・独学...

合格のポイント

試験の手応えとしては、過去問の繰り返しが中心 だったと感じます。
また、CSCPは「Terminology(用語の統一)」が重要です。
サプライチェーンに関わる人同士が共通の言葉で話せるように、協会が資格制度を作っているのだと思います。

今振り返って思うこと

確かに費用も時間も大きな投資でした。合計すると50万円はかかっています。くう~~~。。。。

初回教材費:12万円ほど( Learning System + 辞書)
受験費用:15万円ほど(受験料@試験センター)
追加教材費:14.1万円ほど(Learning System 5.0)※購入したのは7月くらい
受験費用:5.4万円(Retake)
※上記にプラスして補完用に何冊か本を日本で購入

それでも、普段の仕事では触れないサプライチェーンの上流分野を学べたことは貴重な経験でした、と思いたい。あとは、忸怩たる思いで過ごしていた日々の支えだったか!?

資格を取得したからといってキャリアが劇的に変わったわけではありません。
ですが、「自分が知らなかった世界に挑戦した」という意味では、大切なステップだったと思えるように、今後慣れればいいな。。


まとめ

CSCPは日本ではまだ認知度が低い資格ですが、サプライチェーン全体を学びたい人にとっては良い教材です。
勉強方法としては Learning Systemを繰り返し回すこと が一番の近道だと実感しました。

もしこれから挑戦しようと思っている方がいれば、**「時間と費用の覚悟」**は必要ですが、知識を広げるという意味では得られるものは大きいと思います。とはおもいつつも、ここらへんはマーケティングだよなあと思います。国際資格というマーケティングに私はきっとまんまと乗せられている。コンサルは取得している、とかね。。

合格体験記は、私の受験時からそんなにアップデートはありませんね。

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この記事を書いた人

英語、登山、旅行、考えること

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