またまたThe Economist Espressoからの記事ですが、香港のJimmy Lai氏の自伝が出版されるとのことです。
NHKの映像の世紀で見たのだったか、確かにこの方についてテレビで見た記憶にあります。香港の騒動があったのも、つい数年前のことであったはず。それは歴史的な瞬間だと思うのですが、こうやって日常生活の中で、テレビの中で起こると、通りすぎていってしまうものです。深く考えることもなく、遠い地域の出来事として。
Espressoの引用によると。。自伝というよりはAdvovacyであるほんとのことです。
The book is less a work of biography than of advocacy.
英語のハノンに掲載されていた構文に似ています。よく見ると違う。
She is more of an actress than a singer.
She isn’t so much a singer as an actress.
★★★
職場に、何人かの香港人がいます。
日本企業で働いていて、仕事の関係で日本に来ているわけですが、やはり複雑な思いなのだろうかと考えます。その時は何が問題なのかと思ったけれども、社会システムが全く違うものに入れ替わる瞬間、抵抗の歴史、その時を目撃しつつある。
歴史とは、本の中に書かれているものだけではない。私は歴史を文字の羅列として、勉強の知識として得ていました。でも、年月を経ることにより実感として迫りくるものがあります。わたしが今生きているこの社会も、システムも、先人たちによって作り上げられてきたものだと、実感するようになったのです。歴史を知って、おもしろいと思うことはあっても、そうやってひしひしと感じることは今までなかった。
こういうのが、年を重ねることの醍醐味でしょうか。
今、こうやってアメリカ側、西側社会システムの中で生きているけれども、そうなった歴史、それにあらがった歴史、なんてものがあるのだなと、まさしく思うのです。
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