パソコンをたち上げ、ブラウザを開いたら、アメリカでは11月下旬にWicked の映画が上映されること、グーグルさんがセレクトしてくれた?記事で知った。
https://www.udiscovermusic.jp/news/wicked-singing-magic-short
Wickedは、大好きな劇団四季のミュージカルで。もちろん、劇団四季ミュージカルの原作はブロードウェイでありますが。
初めて見たのはいつだったか、覚えてはいないけれどもとにかく感動して2回くらい劇団四季の劇場に足を運んだ気がする。エルファバに感情移入する。高校の同級生が、お母さんがとったカセットテープの音源を貸してくれてそれで聞いたのはマンマ・ミーアだったな、そのカセットテープをダビングして聞いていて。ミュージカルが好きなのです。
YouTubeが出始めてからは、何度もこのトニー賞の動画を見たのです。そして、今でも時々聞いて、そして今も聞いて、鳥肌が立つ。
https://www.youtube.com/watch?v=O5V9KwppMfs
この動画を見て聞いて、自分がすごいと思うことはすごいし、素直に感動するし体全体で歌っていて、そういう歌は人の心を動かすと思う。
そんなことを思うのは、オーケストラでもポップスでも同じである。特定のグループのファンであるものではないけれども、やはり感動する音楽は感動するし、チャイコフスキーもブルックナーもブラームスも、時々聞いては感動する。そして、わたしは音楽が好きなんだなあと思う。普段は意識しないけれども。そして、そのような音楽に感動できる自分であることが、時々、おおお、と思う。
何かに感動するっていうのは、まあ安易なのかもしれないけれども、その素地がないとできないんじゃないかな?なんて最近思う。その素地って、ひょっとして受けてきた教育の一つなんじゃないかと思うのだ。確か池田晶子の言葉だったか、「誰かを天才だと思うことができることは、それが理解できるあなたも天才だ」みたいな文章があった気がするけれどもそんな感じ。
ピアノを小学生までやっていたので、上手ではなかったけれども音楽は毎日やっていた。そしてその影響でということだと思うけれども中学生で吹奏楽部であった。楽器を自分で演奏するということに関しては、からっきしだめでうまくできなくてつらいなと感じたことも多かったけれども、それでも音楽に親しみを持って、今、クラシックやミュージカル音楽が好きと思えて、感動できるのはこういった経験がもとになっているのではないかな。
だから、小さいときの経験や受けた教育っていうのはそのまま、人生を楽しめる選択肢を増やしているのかもしれない、というかそうなのだろう。だから、親は子ども教育に投資を惜しまない。私が子供のころの習い事の定番といったらピアノだったと思うし、そんな考えて親もピアノを習わせてくれたのだろうけれども。ありがとう両親、なんて思う。
もちろん、その子どもの人生が経済的に成功するようにするための教育もある。でも、文化面で、楽しいと思えることが増えるんだよなあ。教養、というものではないけれども、でも知っていると楽しめて、感動することがあって、良いなと思えることが増えるのだ。
だから、わたしが時々音楽を聴いて、この音楽はいいなと思えることだって、自分の今までの経験に支えられていて、もちろん興味がない人は全く興味はないけれども、人生の楽しみの一つだよな。とおもうのだ。
『体験格差』という言葉を知ったのは、半年くらい前かな。読んではいないけれども、こんな本があるみたいです。
今、私が考えた、「音楽に感動できるのは、子どもの頃の音楽体験があるからだ」というかなり乱暴な考え方からすると、体験できていないということは、その後の人生の体験も減らしてしまうことになるよなあ。文化資本ってやつなんだろうなあ。そんなこと言ったって、だからなにというかんじではあるものの、何かに感動する、文化に感動することができるかどうかも、格差がでてしまうってことなんだろうか。
素晴らしいものは素晴らしい、その通りなのだけれども。芸術はそのまま感じろ!なんていうけれどもちょっと違うんじゃないかとは思う。感じるためには、その前提知識や経験が必要なんだろうな。
もちろん、食べていければいい、経済的に困窮しなければいいのだ、経済が大事なのだというのはその通りだけれども、生きていくために感動や心動かされる経験があって。人はパンのみで生きているにあらずってことかな?
きっと、日本の教育では部活動がそんな文化やスポーツ体験の役割を担っているのだろうけれどもね。
まあ、つまりは教養(ってひとくくりにするのも違うとは思うけれども)は人生を豊かにするんだろうなってあさーーーい考えではあるけれども思うのです。ウィキッドの音楽を聴いてそんなことを考えたわけでした。ま、もっと教養があれば背景やら意図やらそういうのもあるのだろうけれども、そうではなくてただ単純に感動する、それだけのことでも、そんな教育が関係しているんだろうか?ということを考えているのでありました。
だから、老後に備えて、なにか文化的な趣味を持とう~!って今は考えているところです。今から長く続けて、かつ長く続けるからこそ楽しめる味のあるもの、興味が出るもの、そんなことを考えています。
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