ピオトロスキーFスコア(Piotroski F-Score)整理メモ

Fスコアというものがあることを知りました。株おじさんが押しているからなんですけど。そもそも、Fスコアって何?ということから知りたいので、チャットGPTに聞いてみました。

目次

1. Fスコアとは何か(概要整理)

ピオトロスキーFスコア(Piotroski F-Score)とは、
企業の財務状態の健全性を9つの会計指標で評価し、0〜9点でスコア化する手法である。

このスコアは、

  • 企業の「割安さ」を測る指標ではない
  • 企業の「成長期待」を直接測る指標でもない

という点が重要である。

**Fスコアの本質的な役割は、
「割安に見える企業群の中から、財務的に“改善している企業”を選別すること」**にある。

つまり、
👉 安い株を探すための道具 ではなく
👉 安く見える株の中の“地雷を避けるための道具”
という位置づけが正確である。


2. 開発背景:なぜFスコアが生まれたのか

2-1. バリュー投資の弱点

バリュー投資(低PBR・低PERなど)には、古くから知られた問題がある。

  • 割安に見える理由が
    • 一時的な誤解なのか
    • 構造的な衰退なのか
      が区別しにくい

この「バリュートラップ問題」をどう回避するかが、
長年の課題だった。

2-2. Piotroski(2000)の問題意識

Joseph D. Piotroskiは、
「低PBR株の中でも、財務状態が改善している企業と悪化している企業では、その後の株価パフォーマンスが大きく異なるのではないか」
という仮説を立てた。

そこで、

  • 主観的判断を排除
  • 会計データのみ
  • Yes / Noで判断可能

という設計思想で作られたのが、Fスコアである。


3. Fスコアの全体構造

Fスコアは以下の3領域、合計9項目から構成される。

分類項目数見ている本質
収益性4ちゃんと稼げているか/改善しているか
財務健全性3借金・資金繰り・株主希薄化
効率性2経営の回転が良くなっているか

各項目は「前年との比較」を重視しており、
「今きれいか」より「良くなっているか」を見る設計になっている。


4. 9項目の詳細(意味と実務的な読み方)

A. 収益性(4点)

① ROAがプラス

  • 企業が総資産に対して利益を出せているか
  • 赤字企業を除外するための最低条件

👉 最低限の経済合理性チェック


② 営業キャッシュフロー(CFO)がプラス

  • 利益ではなく「現金が入っているか」を確認
  • 会計操作耐性が高い

👉 利益よりキャッシュを信用する設計


③ ROAが前年より改善

  • 稼ぐ力が回復・改善傾向かどうか

👉 V字回復・改善企業を拾いやすい


④ CFO > 純利益

  • 利益が「現金を伴っているか」
  • アクルーアル(未収・未払)の過大計上を避ける

👉 粉飾・無理な利益計上の排除


B. 財務健全性(3点)

⑤ レバレッジ(負債比率)が低下

  • 借金依存度が改善しているか

👉 再建中・財務体質改善企業を評価


⑥ 流動比率が上昇

  • 短期の支払い能力が改善しているか

👉 資金繰り悪化企業を避ける


⑦ 株式の新規発行がない

  • 株主価値の希薄化が起きていないか

👉 安易な増資で延命している企業を除外


C. 効率性(2点)

⑧ 売上総利益率が改善

  • 値引き競争ではなく、収益構造が良くなっているか

👉 価格決定力・コスト構造の改善


⑨ 総資産回転率が改善

  • 同じ資産でより多くの売上を生めているか

👉 経営効率の改善


5. スコアの解釈(実務目線)

一般的な目安:

  • 7〜9点:財務状態が明確に良い
  • 4〜6点:中立(他の指標と併用)
  • 0〜3点:要注意(構造的悪化の可能性)

ただし、
👉 「9点=最高の会社」ではない
👉 「3点=即ダメ」でもない

重要なのは、
「割安指標と組み合わせる」ことである。


6. 代表的な活用方法(整理)

6-1. 低PBR × Fスコア(王道)

  1. 低PBR銘柄を抽出
  2. Fスコアが高い(例:7以上)ものを残す

👉 バリュートラップ回避効果が高い


6-2. 定性分析の補助線

  • IR資料を読む前のスクリーニング
  • 「この会社、最近良くなってる?」の客観確認

👉 感覚を裏取りする用途


6-3. クオンツ/ルール投資の一要素

  • Quality × Value 戦略のQuality側
  • 他スコア(ROE、GM、FCF等)と併用

7. メジャー度の評価(自分用整理)

海外

  • バリュー投資・クオンツ界隈では定番
  • AAII、Stockopedia等で標準的に解説されている
  • 学術論文の引用数も多い

👉 「知らない=勉強していない人」ではないが、「知っている=一段深い人」

日本

  • 一般個人投資家では知名度は高くない
  • ただし、
    • 運用会社コラム
    • 企業価値分析系ブログ
      では着実に使われている

👉 “通好み”だが怪しい指標ではない


8. 日本株に適用する際の注意点

① 金融業は原則除外

  • 負債の意味が異なる
  • レバレッジ項目が歪む

② 会計基準の違い

  • IFRS / JGAAP の表示差
  • 特にCF項目の定義確認が重要

③ 「最近効かない」議論への向き合い方

  • 市場環境で有効性は変動
  • 単独で使わないことが最大の防御策

9. Fスコアの限界(重要)

  • 成長性は見ていない
  • 事業の質・競争優位は反映されない
  • 将来ではなく「過去1年の改善」を見ている

👉 あくまで「フィルター」


10. 自分なりの使いどころ(メモ)

  • 低PBRスクリーニング後の二次フィルター
  • IR資料を読む「優先順位付け」
  • 「なぜこの会社は安いのか?」を考える補助線

👉 主役ではなく、優秀な副操縦士


11. 今後の深掘り候補(TODO)

  • 日本株での実証データ再確認
  • 高配当株 × Fスコアの相性
  • TradingView / 財務DBでの実装方法整理
  • 自分用チェックリスト化(Excel / Python)


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この記事を書いた人

英語、登山、旅行、考えること

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