【読書感想】世界一楽しい!会社四季報の読み方

四季報オンラインでのコラムをまとめたもののようなので、宣伝も多少は言っているでしょうが・・・
四季報の読み方、参考にしてみたいので読んでみました。

読みながら、四季報を読みたい衝動には駆られる本です。

四季報には、取材した記者が込めたワードがちりばめられているとのこと。限られたスペースに記者が込めた思いをくみ取るなんていうのも、推理小説みたいに読めるよ、ということです。

四季報でのワードチョイスも、見るポイントなのだとか。
「ポジティブワード(増配、好調、営業益続伸)」がならんでいること。
それでも株価が下がることもあるから、四季報を前号、前々号くらい読んだほうが傾向がつかめてよいのだとか。

「記事欄」にはマジックワードが仕込まれていることがあるのだと。
記者の感情を込めることができる欄で、記者の見立てを読み解くことで、株価上昇を察知できることもあるのだとか?「積極投資」という言葉はそれだとのことだけど…
会社が成長するためには、投資が不可欠だからだって。

さらに、記事欄には2つの見出しがあり、前半の見出しは業績のポイント、後半の見出しは、少し先の未来を見据えた内容。後半の見出しはポイントのようで、「虎視眈々」は一つのマジックワードだって。つまり、材料欄に見出しには要注目!ということみたいです。四季報の記者の期待が入っていることも。

面白いなあ思うのは、四季報は「連載小説」のように続けて読むと面白いというと。1冊だけ読むより、続けて読むと。数字の前に、このような言葉のチョイスに注目する、だったら、少しは私もできるかも・・と思わせてくれる内容。

お次は数字欄。

大株主に外国人投資家が名を連ねている場合は、影響力が大きく株価が上下する(上昇するr?)ということ。また、ノルウェー政府は世界最大級のお金を運用しているので参考にもなるらしい。
ほかには、「物言う株主(アクティビスト)」についても。アクティビストとは、「古い体質から抜け出せない、株価が低迷している会社に経営陣の交代を求めたり、配当や自社株買いなど、株主還元を求めたり積極的に経営に口出しをする」人たちのこと。たしかに、既存の株主にとっては、低迷している株価を上げてくれるありがたい存在か。
エフィッシモ」というアクティビストはとても注目されているみたいで、Effissimo Capital Management (イー・シー・エム)を見るのが良いのですって。というか、川崎造船の筆頭株主らしい・・・

投資キャッシュフロー(投資CF)について。
この欄は、投資で出ていったキャッシュと入ってきたキャッシュの相殺額。投資CFがマイナスだったら、積極的に、ガンガンと投資を行っている会社ということの模様。赤字なのに売り上げや株価が伸びている、投資CFがマイナスという企業は、成長期にある。
投資CF、ファイナンスでもでてくるワードだけど全然わからないけど・・・この説明でスッキリ。

業績予想は、会社の業績予想と四季報の業績予想があり、乖離が起こることがある。会社の業績予想は、控えめに判断されていることもあり…いろいろな事情があるのですって。それとは別に、四季報予想は一応は忖度無し?に記載されていて、その乖離具合はにこちゃんマークに現れるとのこと。にこちゃんマークが2つついていたら、かなり有望な会社であっるらしい。四季報にも、「営業益乖離率ランキング」が乗っていた。

チャートについては、「月足がぴょこっとなっている」のおは良い兆しとなることがあるらしい。ずるずると下がっていたところから、ぴょこと長めの陽線がでているということ。株価上昇のサインですって。

株式は連想ゲーム。連想しながら関連銘柄を探していく。

巻頭の「見出しランキング」から経済トレンドを読み解くことができる。なんとなくの雰囲気を感じるのだ。
外国人投資家は、比較的中長期にその会社に期待していることが多いようで、外国人投資家が買っている銘柄は株価が上がっていく。

などなど、四季報をこれから読もう!と思わせる内容がたくさん書いてありました。
PBRとかは特に書いていないのが好印象。(私でも少しはわかるか・・・)

・・・と、四季報を読み始めたら夜も眠れなくなるほどはまってしまいそうです。それにしても、いろんな会社があり、いろんなところに目をつけているんだなあと四季報を読むと感心です。

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この記事を書いた人

英語、登山、旅行、考えること

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