【映画感想】おばあちゃんと僕の約束

映画『僕とおばあちゃんの約束』を観てきました。

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映画『おばあちゃんと僕の約束』公式HP 6月13日(金)全国順次公開|世界中で大ヒットを果たしたタイ映画!家族を想うおばあちゃんの無条件の愛があなたを包み込む


タイ映画を観るのは今回が初めてだったのですが、とても静かで、スローな作品でした。ヴィム・ヴェンダースの作品に通じるような、淡々とした空気感が漂い、見る人によって好き嫌いは分かれるかもしれません。でも、私にはこの静けさが心地よく、深く印象に残りました。

何よりも、タイの空気がスクリーン越しにしっかりと伝わってきたのが良かったです。街の音、人々の佇まい、やわらかな光の使い方…。そこにある日常の風景が、そのまま映画になっているような感覚でした。

主演は、タイの大人気スターこと、ビルキン。もちろん、全然知らない俳優だけど。。。
でも、ぱっと見、日本にいてもおかしくないような俳優。日本人っぽい、韓国人っぽい、中国人っぽい、というか・・・タイ人って、もっと東南アジアなお顔のイメージでしたが、こんなに東アジアっぽいのですね。もしくは、東アジアっぽい人が人気なのかも。

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正直に言うと、もし家で、配信でこの映画を観ていたら、途中で早送りするなと思います。でも、映画館という空間に身を置いたからこそ、この「スローさ」に最後まで付き合うことができた。
そう思うと、私にとっては、この映画を観るには劇場が最適な場所だったのだと感じます。
最近は、私が映画を映画館で見る理由は、「家だと見ない映画」という点も大いにあります。
映画館だからこそ、観賞できるのだ。

ちなみに、ちょっとしたハプニングもありました。チケットは事前に取っていたのですが、うっかり日付を間違えて購入してしまって…。反省です。でも、それでも何とか無事に観ることができました。

ストーリーには、仏教的な価値観がじんわりとにじんでいます。仏教国だからといって、皆が「いい人」なわけではない。でも、人がどう生き、どう死んでいくのか、誰に見送られたいのか、遺産のことはどうするのか。そんな現実的なテーマが、静かな語り口の中にしっかりと織り込まれていました。

登場人物たちの言葉は、私にはまったくわかりませんでした。中華系のタイ人家族の物語だったのかな、と思いながら観ていましたが、言葉がわからなくても、伝わるものは確かにある。表情、間、沈黙、そこに漂う空気がすべてを語っている。そう思わせてくれるのが映画の力なのだと、改めて感じました。

タイ映画という未知の世界に、初めて触れた今回。
静かながらも、じんわりと心に残る問いを投げかけてくるような作品でした。
スローな時間をじっくり味わいたい方には、ぜひおすすめしたい一本です。

その後、新大久保へ。台湾おにぎり専門店があると聞いて!

久々の新大久保、なんかもう、アジア。韓流アイドルがすごいからといっても、雑多な街ですなあ。文化ミックス。

台湾おにぎりは美味しかった。お米はもち米。八角の匂いも少し、これがいい。粉々したものは何だったのだろう?炎天下で食べ歩き、途中でコーヒー屋さんを見つけて入りました。安い。新大久保、アジア!なんなら新宿もアジア!アジアの匂いすごくする、この室外機からでる空気感とかだろうか…

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この記事を書いた人

英語、登山、旅行、考えること

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