たまたま、アニメ「昭和元禄落語心中」を見たところ、ものすごくよくて引き込まれました。見て、ものすごくよかったアニメ!
http://rakugo-shinju-anime.jp/#slide1
その週は、もう仕事に対して力を抜こうと思っていました。
もう仕事はやっても認められることもないだろうし私の中の諦めとか、一人だけで頑張るのとかやめようと。そして、残業もせずに家に帰って。早く家に帰ると、何か有意義なことをしなければならないとか普段であれば強迫観念のように思うものの、その週はラクに行こうと、缶ビールを飲みながらアニメを見るということをしていたのです。見ていたアニメは「バッカーノ」「東のエデン」です。面白く、一気見できるのです。それを見終わり、次に何を見ようかというところで「昭和元禄落語心中」がお勧めに上がってきていたのだと思いますが、見始めたのです。なぜ落語アニメを見ようかと思えば、これもまたご縁なのかもしれませんが、ジョギング中に落語「死神」を聞いていたのです。ジョギング中は音楽を聴くとか、最近であれば「コテンンラジオ」を聞いていることが多いのですが、たまたまYouTubeで「死神」を聞いていました。そんなこんなんで、落語心中のアニメを見始めたのです。
いやあ、非常に良いアニメで引き込まれ、何度も何度も泣きました。
時は昭和初期。落語の世界に入った菊之助と助六は同門で、切磋琢磨しながら芸を磨いていく。かたい友情で結ばれていたが、助六は芸者みよ吉と事故死をしてしまう…時は流れ、生き残った菊之助は八代目八雲となり、助六と芸者みよ吉の子である小夏と引き取って暮らしている。そこに、八代目八雲に入門希望の与太郎が現れ…なんていう設定。
落語は、”人間の業”や”人間であること”を取り扱っているのかな。人間だから仕方ないじゃないの、なんて言葉が節々に出てきて。人間であることのみっともなさや秘密やどうしようもなさや。3世代の落語を通しての物語はすごく楽しめました。絵もきれいだし。調べたところドラマ化されていて、今度ミュージカルもやるのだとか。なかなか人気の作品なのですね。何も知りませんでしたが。しかし、いい話に出会えてよかったと思います。落語も見に行きたいなと思いましたし。江戸の「粋」「野暮」という言葉がうまく絡んでいて、そいういうのはロジカルには言い表せないもので素敵。何といっても、八代目八雲のしゃべりが素晴らしかったですね。こんなに完璧に見える方が業に苦しみながら生きていること。そういうストーリーにひかれているのかもしれません。
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