2023年1月、ベル麻痺になりました。
顔の半分、神経麻痺して動かなったということです。
発症した時や、治療中、不安で不安で仕方なかったです。
インターネットで調べまくり、YouTube、インスタも見まくりましたがあまり情報が得られず。
少ない体験記から少なからずの安堵を得たり、鍼灸院の体験記もたくさん読みました。
そして、伝えたいことは、すぐに病院に行きましょう、ということです。
今もしこのような体験記を必要としている人がいればと記録に残したいと思います。
顔面神経麻痺とは
ほとんどの方には、「顔面麻痺」とはなじみのない言葉なのではないでしょうか。発症してから2年がたった今でも、わたしの周りでもほぼ聞きません。その名の通り、顔の筋肉がマヒすることですが、右半面、もしくは左半面、どちらか一方のみ麻痺します。
顔面神経麻痺は「顔がまがってきた」、「眼が閉じにくい」、「水が口からこぼれる」、「口の動きが悪くなる」など、顔の筋肉が動きづらくなる病気です。
年間、人口10万人あたり50人ほど発症するといわれ、2割以上に後遺症が残ります。ですので、毎年ほぼ1万人づつ、顔面神経麻痺後遺症の患者数が増えています。
顔面麻痺の兆候~発覚
1月のとある土曜日、その日はゴルフ場にいました。
当時ゴルフスクールに通っていて、ゴルフのコースレッスンをしていたのです。1月ですので、もちろんとても寒い日でした。
昼頃からゴルフ場で、
「なんだか右目だけ、涙がたまる。右目が見えづらい」
「まぶたがちょっと痙攣している気がする」
「ランチで食べる麻婆豆腐が辛く感じない」
そのような感覚がありました。ほかには「のどが少し痛い」と感じるも、乾燥によるものかなと。ほかには特に異常もなかったので、「なんか変だな」という違和感だけで、普通に過ごして就寝しました。
ゴルフの翌日日曜。ベッドでダラダラしながら「カフェに行こうかな~?」なんてのんきにしていましたが、やはり、昨日から引き続きまぶたが痙攣していることに気が付いています。
どんな状態なのか、鏡を見てみました。
そして、痙攣していることに加えて、右側の口角が上がらないことに気が付きます。
「これは明らかにおかしい!!!」
初めはまさか顔面麻痺だと思いませんでしたので、
「瞼 けいれん」なんてキーワードで検索しまくり、
これは「ベル麻痺」なるもの、なのではないかという結論に、自分の中で至ります。
すぐに病院(脳神経外科)へ
病院に行こうと思い立ちましたが、その日は日曜日。
普段から病院に行くことがないので、病院へ行くことは、私にとって結構ハードルが高いです。
情報を検索していると、「ベル麻痺は自然治癒する」という情報も出てきて、良くわからない。
日曜日で病院もやっていないだろうし
、「まあ、病院に行かなくてもいいか…面倒である…」そんな考えにもなりました。
しかし、特にその日は予定もないし時間もあるのでと病院に行くことにしました。
結果、この「すぐに病院へ行く」という行動が良かったのです。
家から少し離れた場所でしたが、検索したところ、日曜日も営業している脳神経外科クリニックがありました。電話をしたところ「初心であれば11:30までだったら診察できる」とのことだったので、行くことに決めました。
家を出る前に、本当に自分の顔が曲がっているのか確認。
病院に行ってから、治っているかもしれないし。ただの、自分の勘違いかもしれないし。
そもそも、こんな顔だったのではないか?とか、不安に思いつつも、シェアサイクルで向かいました。
初めて行った脳神経外科。年配の方ばかりなのかと思いきや、若い人も多かったです。
診察の時は、まずはマスクを着けたまま「目と頬に痙攣がある」ことを伝えました。
そして、「顔の右半分が動かない」ことを伝えて、マスクを外して口を動かしました。
そして医者は言ったのです。
顔面麻痺ですね
と、少し残念そうな顔をしながら。
あーいーうーとか、顔を動かし、「不全麻痺ですね」と言われ、その後はいろいろ説明を受けました。
一応ということで、初めてMRIを受けることになりましたが、よくわからずに言われるがままです。
MRIの結果 脳は非常にきれいということがわかり、脳に異常があるわけではないということが、わかりました。
とりあえず病名が確定したことに安堵、また、脳に異常があるわけではないことに安堵しました。
治療法-早期治療が肝心-
さて、顔面麻痺は脳神経外科医にとっては珍しいことではないようで、治療法もある程度お決まりのパターンがあるようです。
慣れているようで、1枚の紙ぺらを出してもらって、どのような治療になるのか説明を受けました。
抗ウイルス薬・ステロイド剤・ビタミンB12+Eを内服し、角膜損傷予防の点眼薬(瞬きができず目が乾燥して角膜が傷つく)、胃薬(薬で胃があれる)ももらいました。
これを、毎日飲み続けるのです。
ああ、治るのだろうか・・・という不安の始まりです。
日曜日も営業している薬局を紹介してもらい、薬をもらいます。薬剤師さんに、今すぐ薬を飲んだほうがよい!と言われて、その場で飲みました。そう言ってもらえて、本当に良かったです。
早めに病院へ行き、薬を粛々と飲むのです。
回復まで
毎日、指定された量の薬を飲み続けます。
薬の副作用か、とにかく体がむくむ!!!
夜中に目が覚める!!!
日々の仕事や生活もある中で、「あの飲み会はどうやって断ろう」「社外の人とのランチ会があったけれども、どうしようか」といったことばかり、気になります。(結果、それぞれ断りましたが)
薬を飲み続け、マスクをして会社へ行き、1週間程度で9割型治っているかな、という印象でした。
セカンドオピニオンを求めて
医者の説明を受け、薬を飲み続けて安静にしている以外、やることはないことはわかったものの…
それでも、不安なのが人間です。
本当に、これで治るの?
後遺症が、残るんじゃないの?
今、できることってほかにあるの?
不安だらけです。
ネットで検索をし続けると、最初の治療法が間違っていたから後遺症が残ったとの記事が、出てくる出てくる。人間、弱っているときはデマかどうかも分からなくなるものなんです…
不安だったので、これでよいのかどうかセカンドオピニオンを求めて、耳鼻科に行きました。結果、今の治療を続けてくださいと言われましたのでなにも進展はありませんでしたが、安心を求めて病院へ行ったのです。医者もたまったものではないかもしれませんが。でも、弱っているときの看護師さんのやさしさ、本当に身に沁みます。
原因は?-わたしの場合-
顔面麻痺の原因は、正直よくわかりません。多くはウイルス感染が原因とのこと。
免疫が低下しているところで、ウイルス感染したのだろうか?
思い当たることとして1か月前に重めの風邪をひいたものの結構無理をしてしまったこと、また、その後ペットが虹の橋を渡り、非常に精神的ダメージが大きかったことがあり、身体的・精神的ダメージが重なっていたと感じます。
「無理がたたる」ことで免疫力低下を招き、気が付かないうちに弱っていたということかもしれません。ストレスがどの程度かかっていたのか、自分では、気が付かなかったのです。でも、体がそのように反応したということなのではないかと、今の私は結論付けています。もちろん、本当の原因はわかりません。
それからは、生活改善やマッサージや冷え取り生活に力を入れ始めましたが、そのことについては別の機会に記事にしたいと思います。
顔面麻痺となって気づいたこと
自分は、健康な人間であると思われたい。
病気にならない人間であると思われたい。
そう思っている自分に気づきました。
「健康だけが取り柄」そう言ってきた自分ですが、思えば、もともとそんなに健康ではないのです。アトピーにずっと苦しみ、精神的に追いつめられるとすぐに肌に出る。
体調が悪くても休むことができない。
人に頼ることができないのです。
翻ってそれは、自分の弱さなのですが、それが強いことだとどこかで思っている自分がいる。
そんな自分を見直す時が来たということか。自分が健康で、動けて、家族も元気で、一人で何でもできる。そう思っているのは若さであるが、ある種の幼稚さを含んでいると、最近では思うようになってきました。
ある種、抱え込んでしまい人に頼れない、頼ることをどこかでかっこ悪いと思っている自分の弱さが、この経験を通して露呈したのだと思っています。
最後に
私は、医療の専門家でも、健康オタクでも、何でもありません。そのため、今、まさに顔面麻痺に困っている人がいたらできるアドバイスとしては、「病院に早くいったほうがいい」ということくらいです。
いつ治るかとか、後遺症が残るかどうかとも、言えません。
ただ、わたしの経験をお伝えできればと。
病院、行ってね!!!
私のように、普段病院に行かないからどうやって病院に行けばよいかわからない、予約の仕方がわからないという人は、こちらへ。
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