NHKでイーロン・マスクのドキュメンタリーがやっていたので視聴しました。
事前にこのような使用感番組があることは知りませんでしたが、ジムのトレッドミルでNHKが放送されていて、このような番組がやると。
超面白そうじゃん~とNHKプラスで視聴しました。


知らないことがたくさんあり、取材も踏み込んでいて、面白く視聴をした。
DOGE(政府効率化省)が言っていることは合理的だとも思えなくない。「そうそう、その通りである!」なんて思ってしまうところもありました。(なんだか、こんなことは言いづらいけれども)
DOGEという組織と規模は違うけれども、自分の会社なんかとも比べてしまう。
無駄な機能や無駄な人なんていくらでもいて、効率化してもよいんだよね。
DOGEの言っていることは正しいよねえ、と。
テックライトと呼ばれる人々曰く、今の世界は、官僚主義に世界は支配されて過ぎているのだ。一見、大変に合理的なことを言っているようでその通り!と言ってしまいたくなりました…
しかしながら…
あくまで”強者”の立場であればだよね。自分が健康で仕事ができて、潤沢にお金があって、努力すれば報われて、コントロールができる状況にあれば、「人は努力すべき」とか言う事ができて、それが正しく思える。しかし、自分は強者ではないのだ。むしろ弱者だと感じることが多いかも…
わたしも今までは、そんな世界で生きてきた気がする。それは若さだったのか時代だったのか、はたまた無知だったのか。でも、今はそう思わない。努力できることは、それができる環境にいる人だけだ。確か2010年初期だっただろうか。勝間和代とか「努力していないのが悪い」なんて言っていたし、わたしもそっち側にいると思ってて、世の中もあしっかりと勝間和代をもてはやしていた。それは、一つの時代だったのだと振り返ることができる。今はそんなことは言わないでしょう?ある種、高度成長期から成熟社会になるための時代の継ぎ目だったのかも、なんて思う。高度成長期は、働けば働くほど稼げる、とかそういう時代だったのでしょ。そこから社会も変化していっているのにと。
今って、「努力すれば、頑張れば報われる」とかそういう雰囲気ないよね?
むしろ、親ガチャ、配属ガチャ、などの自分がコントロールできないことが多いということが注目されている気がするのだけれども。
ああ、そういうのって、新自由主義なんだよなと、気がついたのは最近のこと。(新自由主義は、ちゃんと知らないからもっと学びたいというところですが)知っても知らなくても世の中はどうにもならんけど、でも、だまされたーーー!!!って気持ちにはなっているのです。
興味深かったのが、カーティスヤービンという人のこと。テックライトの教祖?のような人。
カーティス・ヤーヴィン(Curtis Yarvin)は、**「暗黒啓蒙(Dark Enlightenment)」**と呼ばれる思想の提唱者として知られるアメリカのブロガーであり、ソフトウェアエンジニアです。彼は「メンシウス・モールドバグ(Mencius Moldbug)」というペンネームでも活動していました。
彼の中心的な思想は、以下の2つに集約されます。
- 「大聖堂(The Cathedral)」批判:彼は、大学、メディア、政府、非営利団体などのリベラルなエリート層が形成する知識人のネットワークを「大聖堂」と呼び、これが社会の共通認識や価値観を一方的に形成していると批判しています。
- 「ネオカメラリズム」の提唱:民主主義の代わりに、国家を「企業」のように運営する統治体制を提唱しています。この体制では、強力な単独支配者(CEOモナーク)が国家を効率的に管理するという考え方です。
彼は、現在の民主主義が政治的対立や社会問題を解決できないと見ており、より効率的な統治体制への移行を訴えています。
なんかすごい人だな。いろんな人がいるもんだな。過激でちょっとやばい系か。けどきっと、今の世界がベストでないと認識していて変化が必要だと考えていて(たくさんの財を成しているだろうに…)それは過激なのだけど、世の中を変えることを熱望してるんだな。社会課題、世界の課題、たくさんあるものね…
知らないことをたくさん教えてくれた番組でした。
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