大塚国際美術館へ行ってきたので、感想をば

ずっと行きたいと思っていた大塚美術館へ行ってきました。初めて大塚美術館を知ったのは、誰の影響だったかもう忘れてしまった。ちきりんだったか?原田マハだったか?いずれにしても、だれかが言ってました。

大塚美術館、めちゃめちゃいいよ!って。

はい、振り返れば大塚国際美術館は、めちゃよかったです。1日中滞在できるし、座るスペースやカフェも多い。ランチのあとに眠くなったので、廊下の椅子で居眠りしましたがそんなことも、普通にできる美術館。

当日は、10:30頃に大塚美術館へ到着。美術館の目の前には大塚グループのものかと思われるホテルもあり、大塚グループの映画を物語っている!

入館料は、ひとり3,300円です。高いなって、思いますよね。でも結果、全然そんなことはない。1日中遊べることを考えれば。

着いて早々に、ボランティアガイドによる館内ツアーに参加しました。

30人くらいはツアー参加者がいただろうか。音声ガイドで聞けばいいと言うかも知れないけれど、なんか、直接聞いたほうが良いような気もするんです。

大塚国際美術館は、すべての、展示品は陶板画です。陶板名画美術館なんです。

システィーナ大聖堂から始まり、エル・グレコの祭壇衝立。

システィーナ大聖堂は、本物をイタリアで見るとしても、実際には祭壇があって見れないところがある。

しかし!

大塚美術館では近づいて間近で、なんなら手に触れてみることができるのです。

エル・グレコのついたても然り。ナポレオンの侵略でばらばらになってしまった絵が、今は美術館に飾られているのですが、ここ、大塚美術館では、元の姿でみることができる。

これって、かなり価値のあることなんじゃないか?と思いました。金ピカの額にいれて、それだけで1億2000万円の費用がかかったということですが…

青色は、マリアを表す。

ランチは、ドイツランチ定食を食べました。1600円。なぜドイツ!?とおもった皆さん。徳島というのはドイツって、非常に縁があるんです。第一次世界大戦でのドイツ人捕虜が徳島の収容所にいたらしく。そこで、そのドイツ人たちは結構自由に暮らしていたみたいなんですよね。いろいろな技術を教えたり地元との交流があったりで。

3時のおやつ。コーヒーがポットになみなみ!950円。

興味深いのは、なぜ大塚製薬がこのような美術館を創設したのかということ。

鳴門海峡の砂をタイルにする技術から来ているそうなのです。タイル事業を始めた当初は、建設業方面に販売していたのですが、オイルショックで事業継続が困難に。美術方面にこの技術を転用しようということになったということなのです。それにしても、こんな美術館を、作るくらいですからすごい情熱…しかも、等身大ですから。

一通りまわって、自分の絵の好みを把握することもできました。わたしは、ルネッサンスまでの絵画が好き。それも、歴史画や神話が描かれたものが好きです。ギリシャ神話やローマ神話が好きだから。キリスト教宗教画は、まあまあかな。とにかく、キリスト教を知らねばお話にならない世界だよね、宗教画は。

翻って、バロックからはイマイチ、印象画もそんなに好きじゃない。歴史や当時の風俗を知っていれば面白く見れるのかも知れないけれども、あまりにも知らなすぎるということもある。現代アートもおしゃれという文脈ではそうかも知れないけれどもちょっと違う。

大塚国際美術館では、網羅的に西洋絵画を観ることができる。それで、自分の好みの時代や作風を観ることができ、見つけることができるんじゃないかな。

徳島くんだりまで…って思うかもしれませんが、関西の人にとっては大塚国際美術館は身近な美術館なのかも知れません。老若男女いました。とくに、若者グループやカップルが多いのには少々驚きました。みんな、こんなところにくるの!?

美術館初心者の方にこそ、実はおすすめ。

欲を言えば…

西洋絵画だけでなく、ぜひ日本、中国、イスラームの等身大を作ってくださ〜い!

大塚グループの財力と、地域貢献を感じましたよ。

Again, 素晴らしく価値のある美術館だと思いました。もちろん、美術は現地で見るのが一番だという意見もあるでしょう。その風土を感じ、言葉や文化をも一緒に感じることでしか感じられないものもある。しかし、どれだけの人がそんなことができるだろうか?また、どれだけの盗難品が、遠く離れた美術館で保管され飾られているだろうか?

陶板画、憎いことをしてくれますねえ。素晴らしいし、ゆっくり見れるし、最高ですね。

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この記事を書いた人

英語、登山、旅行、考えること

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