「本当のグローバル企業になる」
そのようなメッセージを、会社が発している。
さて、それはどういうことなのだろうか?本当のグローバル企業って何?って思うわけです。いまさらですが。言葉の定義を考えてしまう。グローバル企業とはなにか?
そのようなことを最近考えていたのだが、先日公開されたちきりん氏のVoicyで考えを補うことができた。
https://voicy.jp/channel/1295/6041787
世界中どんな辺鄙な場所にでもある、グローバルブランドの消費財。そのように浸透しているのは欧米のブランドばかりで、アジアブランドはないし、今後浸透するには何十年もかかるだろう。なぜか。それは、欧米は、自国の一流大学に世界中から(発展途上国も含めて)優秀な学生を集めて、まずは自国の企業に就職させる。その後、祖国へ転勤させてその国の文化やお作法を分かっている彼らがマーケット開拓をし文化を浸透させる。そのようなシステムが出来上がっているからだという。
(わたしは、この答えは、大学だけではなく、植民地支配から続く影響だと思ったけれどもね)
わたしが勤務している会社は日系企業で、海外志向の人間が多い。海外駐在になる人間も多く、彼らの多くはマネージャーとして現地へ派遣されて現地の人と一緒にはたらくが、そのような中で本当のグローバル化と言っているのは、どのようなことを意図していっているのだろうかと思うわけである。今までは、日本人を海外へ送って働かせることがグローバルな企業であるということであったか?
ちきりん氏の話と会社の動きを合わせるならば、今まで日本で採用した日本人従業員を海外へ派遣し、Japanese wayでオペレーションしてきた。しかし、これからは、海外で採用した外国人も含めて各国に派遣して、彼らの国ではリーダーシップを彼らにとってもらうことがグローバルになるために不可欠だ、ということだろうか?
Japan as NO.1 時代であれば、日本のやり方で成功してきたけれども、これからはその国のリーダーシップで現地の文化をより取り入れることが成長に必要だということかな。そして、それが会社の利益につながると?
私が所属している会社はB to Bの会社で、ちきりん氏が話題にしていた消費財を取り扱う企業とはまた話が違うことなのだろうけれども、考えるきっかけになったので面白かった。日本にいてマーケットは縮小することは少子化の影響もあり明らかで、日本だけでは食っていけない。だから、日本顧客以外にもアプローチする必要があるけれども、そのためには日本人だけのリーダーシップではもはややっていけないよね、ということかしら?
★★★
というわけで、会社が日本国内のみならず、海外法人で勤務している優秀人材の登用に意欲的である。日本だけで行われていた選抜レースが、それこそ世界中の人を候補としていることになるということかな。日系企業だからこそあった日本人としての既得権益が、なくなっていくのか。会社としてはよいだろう。会社のトップとしては、優秀な人材が残る。このようなイメージだろうか。
優秀人材が集まるからそれはいいことだろうけれども、日本人として享受していたメリット、既得権益のようなものは、どんどんなくなっていくであろう。
だから、ちょっと優秀だという人は残らない。
すごく優秀な世界の人が、登ってく。
そして、それって、世界中で騒がれている「分断」とも結びつくんじゃないか?世界中で、豊かになるひとはどんどん豊かになっていく。良いことなのだろうか?まさしく変化だ。さあ、どうしようかね。
コメント